昨年12月に「メゾン マルジェラ」のクリエイティブ・ディレクターを退任したジョン・ガリアーノでしたが、昨年の11月東京恵比寿で、ガリアーノの最高傑作と話題を呼んだ24年春夏のパリオートクチュールコレクションを見れる展覧会がありこのチャンスを逃してはならぬ!!と足を運んでみてきました。

時間をかけてつくられるジョンガリアーノのオートクチュールの職人技

ファッションアイテムというよりまさに芸術作品のようでした‼

そして今回のコレクションの着想源となった画家「キース・ヴァン・ドンゲン」やフォトグラファー「ブラッサイ」本、資料等

創作までのガリアーノのスケッチも自由に見ることができ、

巨匠ジョン・ガリアーノが何に心を揺さぶられ

その要素をどう形に落とし込んでいったのかが少しでも垣間見れたことが

私の中ではとても良い経験でした。

フォーヴィスムの画家「キース・ヴァン・ドンゲン」の絵と右のガリアーノのスケッチ

顔を矯正する為の器具が書かれた昔の資料

コルセットなども今回のコレクションの重要な要素だったようです。

1920年代らしきパリの街

古びた酒場や怪しげなナイトクラブ、

夜な夜な橋のたもとを徘徊するモデルたち、

コルセットで究極まで絞られたウエストに胸は持ち上げられヒップと太ももは誇張された高級娼婦らしきモデル

トランスペアレントなオーガンジーのドレスからのぞくのはフェイクアンダーヘア!!

足首は破れたストッキング、足首のはその中には盗んだ宝石が入っている!!(このアイデアは個人的に好き)

男性モデルが羽織ってるジャケットにはまるで雨のしずくが流れ落ちたかのようにクリスタルが装飾されてます。

寒さで身を屈めるようなジェスチャーがそのままジャケットの形となったものだったり

そんなショートフィルムで更にジョンガリアーノのファンタジックな世界へと没入することが出来ました!

リリアンテープ?で月を表現!!

たばこで燃えた感をデザインに? と思ったのは私だけではないと思います。

究極まで絞ったウエストのスーツが美しい!!!👀

ライトの上に展示されたドレスはレースの断片を繋ぎ合わせて劣化させたものらしく複雑で繊繊

まるで100年前のアンティ―クドレスのようです。

レースなどの断片をはぎ合せなど裾から上にいくにつれ劣化する表現

繋ぎ目がない技法の合わせ技のチュールドレス

写真家「ブラッサイ」の代表作 『マダム・ビジュー』のポートレイト

1930年代 パリのモンマルトルのバーに夜な夜な現れては人々の手相を見ていたという実在するマダム

ボロボロの服にありったけのアクセサリーを身に着け

ストッキングは破れてるのでしょうか?

この独特な風貌をイメージソースにすることもさることながら

それをオートクチュールのドレスを仕立てるように安価な素材であるスポンジと破れたストッキングで作り上げたドレスには迫力があり只々圧巻でした。

これは帽子です。

独自の技術で凹凸感を出した生地のケープは

ぼろぼろな段ボールでつくられたかのようで退廃的な美学(デカダン)とはまさにこういうことを言うのですね!

当時のカフェで働いてる女給の制服でしょうか??

ウエストが大きくくびれヒップを強調したストライプのドレス

服など作ったことのない私でもこの美しさと相当の緻密な手作業を要することが想像させられ

クラクラしてしまいました。

まじかで見られた醍醐味でしょうけど。

アイテムひとつひとつにストーリーを感じました。

クリスチャン・ルブタンとのコラボレーションの赤いヒールはインスピレーションを受けた1948年のホラー映画『赤い靴』からだそうです。

最後にジョンガリアーノの言葉で

自身の原動力は好奇心で自問することで自分を疑うことだと

そして学習したことを手放すことを恐れないことも大切だと・・・。 

だからこれほどの独創的で新しいデザインが生まれるんですね!

大抵の人は一度やって取得したもの、得意になったものをやり続けてるのが常で…(≧▽≦)

今までに誰も見たこともないものを創るのがクリエイターで

同じことを繰り返し熟練してるのがアーティザン

自問して言葉には責任もって使いたいと思います。(^^;